眼精疲労の3つの要因
「眼精疲労」は3つの要因が考えられます。
- 視器要因:屈折異常(近視・遠視・乱視)、調節異常(老眼)など眼の機能
- 環境要因:パソコン作業、部屋の明るさ、乾燥 など
- 心的要因:ストレス、疲労、睡眠不足、自律神経の異常 などパソコンやケータイ、テレビなどを見ているときは、目をあまり動かすことなく、常にピント調節の筋肉が緊張している状態になり、長時間続けると疲労が蓄積します。また、まばたきも減少することから、目が乾きやすくなり、目は一層疲れやすい状態になります。ブルーライトをカットする工夫や、こまめな休憩時間も必要です。
年々増加するスマホ利用時間
- 総務省の調査によると、スマートフォン(スマホ)の利用時間は年々増加傾向であることが分かります。 また2018年の青少年を対象にした調査では、高校生の約7割が「スマホで2時間以上」インターネットを利用しているそうです。
近年はスマホの普及によって、近距離で画面を見る機会が多くなり、若者や子供であっても老眼の症状を訴える「スマホ老眼」も問題となっています。
目は体の内部も見せてくれる「ダブルウィンドウ」
目は私たちの体の中で最も進化した器官であり、高度に分化した精密機械ともいわれています。それゆえ、体の不調の影響を受けやすい器官でもあります。
病気になると、体はさまざまな代謝異常をきたし、血液循環の悪化や免疫の低下などが起こります。そうした体の異常はほとんどの場合、悪い生活習慣に起因しており、目の病気も同様です。
生活習慣病の代表格に、血液がドロドロになって起きる動脈硬化がありますが、緑内障や白内障、黄斑変性症などの患者さんの目の血管を調べると、やはり血液循環が悪く血液がドロドロしています。目は外界を見るものですが、体の内部をも見せてくれる「ダブルウィンドウ」なのです。
目の健康に大切なのは「血流改善」
- 目の病気改善・予防に最も大切なのは、血流を良くすること。そのための生活改善ポイントは、「食事」「運動」「心」「睡眠」の4つです。食事は…
- 玄米・菜食を中心に
- 良質なものを少しだけ
- 夜食・間食をやめて腹八分目に
運動は… - なるべく歩くこと(1日13,000歩以上が目安)
- 柔軟性、持久力、筋力のバランスが取れた運動をする
歩くことの最大の目的は「血流促進」です。全身の血液循環を担っているのが心臓のポンプ作用ですが、心臓に戻る血液は重力に逆らって流れなければいけません。これを助けているのが、ふくらはぎなどの筋肉によるポンプ作用です。つまり歩く動作は、下肢の血液を引っ張り上げ、全身の血液循環を促進する働きをしてくれているのです。また速く歩く必要はありません。気持ち良さを感じるくらいのゆっくり歩きで、13,000歩以上を1日3~4回に分けて歩くのがおすすめです。心身のストレス解消や免疫力を高める効果も期待できます。
目に嬉しい栄養素と食材
- 目のケアにおすすめの栄養素と食材をご紹介します。<ビタミンB群>
代謝、視神経の働きを高めてくれる。
B1→玄米、大豆、うなぎ など
B2→納豆、卵、大豆、玄米、緑黄色野菜 など
B6→玄米、魚介類、種実類、にんにく など<硫化アリル>
ビタミンB群の働きを助け、代謝を良くします。
玉ねぎ、にら、ニンニク、ねぎ、あさつき など<食物繊維>
腸内環境を整える。善玉菌はビタミンB群を作ります。
玄米、大豆、野菜、海藻 など<ビタミンA(βカロテン)>
目の粘膜を健康に保つ。
にんじん、かぼちゃ、ほうれん草 など<ビタミンE>
末梢の毛細血管への血流を促す。
ごま、ナッツ、玄米、大豆、かぼちゃ など<ビタミンC>
粘膜の健康を維持し、疲れ目や目の充血を防ぐ。
小松菜、れんこん、ブロッコリー、ピーマン、じゃがいも、レモン、アセロラ など<ルテイン>
天然色素カロテノイドの一種で、抗酸化作用によって目の酸化ダメージを防ぐ。
緑黄色野菜 など<アントシアニン>
ポリフェノールの一種で、暗順応など目の働きを助ける。
ぶどう、ブルーベリー、赤じそ、なす、黒米、黒豆 などぜひこの機会に、「目の健康」について見直してみてくださいね。
それでは、今回のレシピをご紹介します。
この記事へのコメントはありません。